速読の怪 - 文章の幅
速く読め、速く読め! 要は速読です。速読の本なども世にいろいろ出てましてなかなか参考になります。それらの本でも触れられていないTechnicalなことを少しばかり。
- 前のページ(リーディングのスピードを測ったところ)で、ブラウザの幅を調整して文章幅を10cm位にして読んでくださいといいましたよね。実はこれが速く読むための一つの要因なのです。
- 通常我々が文章を読むときには、個人個人の可能なスパンで数単語ずつ目に入れていきます。日本語ではなかなか普段意識しませんが、注意してみてください。単語単語では読んでいないはずです。もっと広い幅で目の中に送り込んでいるわけです。
- Non-nativeが英語を読むときにはスパンは通常、日本語のそれよりも遙かに狭く初心者のうちは単語単位で追っていってしまいます。それだけ一行のなかで繰り返してInputしないといけなくなってしまいます。
- ところが人間、どうも横方向に正確にスキャンしていくのが弱いらしく、下手をすると目で追っている行ががずれてしまったりします。さて、このときに文章の幅が影響してくるわけです。
- ただでさえ遅い英語のリーディングに持ってきて、例えば文章幅がブラウザの幅いっぱいあったらたまったもんじゃありません(結構多いでしょ?こういうサイト)。読む気すら失せます。通常人間が気持ちよく終えるのは大体4−5インチ、すなわち10−12cmだといわれてます。これが文章幅を狭くして読みましょうといった理由です。大体これくらいの幅だと母国語であれば、速い人なら目は横に動かず縦だけの動きですみます。
- 世の中の出版物を見てもらったら大体わかると思います。これより大きい紙のサイズの場合には多段組をして、文章幅を必要以上に広くならないようにしているわけです - 新聞がその例。
- 次のページでは引き続き、これに絡んでフォントについてお話しします。